"人類の議会" 4

憲章自体に内在する重大な問題点の一つではないかとすら思うのです。


それは、国連創立の当初から、大国と中小国との間の権限関係をめぐって争われた、国連のあり方そのものにも係わる重大な問題点の一つといってもいいでしょう。


・・・なお、意志決定に関しては、安保理は拒否権の問題があるのに対して、総会は重要事項については、出席しかつ投票する加盟国の3分の2の多数決というしばりがかかっています(第18条2項)。


また、安保理は拘束力のある決定を行う場合があるのに対して、総会はあくまでも勧告にとどまり、加盟国を拘束する決定を行うことはできません。


さらに、安保理はいわば24時間態勢で活動できるようになっています(第28条1項)が・・・


総会の場合は、年次通常会期のほか、安保理または加盟国の過半数の要請で事務総長が招集する特別会期があるだけです(第20条)。

"人類の議会" 3

もう一つは、以上の場合とは逆に、安保理が機能している間は、安保理が要請しない限り、総会としては「紛争又は事態について、いかなる勧告もしてはならない」(第12条)旨、明確に定められているということです。


・・・むしろ、以上にあげた緊急総会の可能性は、この規定の裏の解釈(安保理が機能しなくなった場合には勧告できる)に基づいているということなのです。


ただし、サンフランシスコの憲章作成会議のとき、この規定の意味に関し、安保理が機能しているときに、総会はなにもやってはいけないのかという問題提起があったようです。


そして、討議するのは自由であるが、勧告はしてはいけないということで合意ができていたということです。


湾岸危機・戦争のときは、安保理が大国の協調によって終始活発に活動したために、総会は全く出番を与えられませんでした。


しかし、安保理が本当に国際社会の総意を反映して行動したのか・・・


あるいは、仮に総会が自らの意志を表明する機会を与えられたときに安保理が現実にとった行動を無条件で是認しただろうか、ということを考えますと、私は必ずしもそうではなかったのではないだろうか、という気がします。

"人類の議会" 2

理事会を補完する役割も人類の議会」としての総会という点に関して2つ触れておきたいことがあります。


まず、総会は、安保理に対して、「国際の平和及び安全を危くする虞のある事態について注意を促すことができる」(第11条3項)ことになっています。


安保理事会と総会との関係で、常に総会が受け身である、受け身に徹するということでは必ずしもないということをご理解いただきたいと思います。


また、安保理を扱った際に触れましたように、国際の平和と安全に関する問題で安保理が機能できなくなったときには、総会がその機能を担うことができるようになっている(第12条1項)ということです。


あとで重点的に取り上げる国連平和維持軍(PKO)も、1956年のスエズ危機に際して、安保理が大国の対立で動けなくなった際に、緊急総会が開かれ、そこで行われた勧告決議によって初めて結成されたのでした。


・・・したがって、こういうときには、総会は、限られた範囲ではあるにせよ、国際社会の意志を行動で示すという具体的な可能性を持っているのです。


"人類の議会"

私は、中国が1972年から87年まで行った総会での基調演説を検討したことがあります。


そこから明らかになったことの一つは、中国政府は、この演説を非常に重視しており、中国外交の基調、重点、方向性をこの中になるべく正しく反映させようとしている、ということでした。


・・・しかし他方、例えば日本政府の総会演説についていえば、私自身もその作成に部分的に関与したことがありますが・・・


日本外交の本質がどこまで反映されているか、また、日本外交の方向性をどの程度正確に伝えようとしているかという点で、甚だ心許ない気がします。


その点は、明石氏も「総会の審議は無駄な饒舌が実に多い」(164頁)と書いておられます。


中国と日本の例からすべてを推し量ることはできませんが、「人類の議会」としての総会の意味という点については、基本的にはそういう性格を持っていることを認めつつ・・・


しかし、そこでの発言を鵜呑みにすることには慎重でなければならない、ということになるのではないかと思うわけです。


生活を重視する思想 5

一朝一夕で実現できるものではないですが、家庭生活をないがしろにして滅私奉公する日本のサラリーマンの生活には、一考の余地があることは事実でしょう。


今日のような「職場から墓場」式の人生では、仕事をリタイアしたらもぬけの殻で、定年後、何をしたらいいかわからないというのでは、あまりにもさびしいのではないでしょうか。


西ドイツでは、定年退職する人がいると、そのお祝いをします。


ドイチェ・バンクでの研修中のある日、夕方になると職場をかたづけて、花を並べたリシャンペンを持ってきたりと、まるでパーティーの準備なので、何事かとたずねてみたら、何とかさんが今日で定年退職するので、そのお祝いをするといいます。


その席で、主人公が


「これからは自分の好き勝手なことをやるんだ。みんなお祝いしてくれよ」


・・・というと、ワッーというわけでみんなで飲み合うのです。


そして、みんなに送られて、主人公は意気ようようとして職場を出ていきます。


日本では、「あなたも定年ですか」という具合で、どうしても悲壮観が漂いがちですが、それに比べて何ともすがすがしいではないでしょうか。

生活を重視する思想 4

困ったベートーベン祭実行委員会のスタッフがわたしたちのところへやってきて、急遽「第九」をやってくれ、とうことになり、練習する時間がないので、直ちにオーケストラといっしょのゲネプロをやることになりました。


そんな事情で、はじめての人は遠慮してもらいたいということになって、「第九」合唱の経験が問われて驚きました。


10回、20回、中には40回という猛者がいたのです。


それはまさに「合唱の虫」でした。


私は今でも、会社で合唱団に属していますが、興銀の合唱団の場合も、ある程度の年齢になると卒業してしまい、独身生活と別れるとともに、合唱とも疎遠になってしまうのが大半です。


しかし、西ドイツでの体験は、日本の現実ともだいぶかけはなれたものでした。


ゲネプロで音合わせをしても、一発でOK、声が前に出ます。


これは合唱の基盤が全く違うと思ったものでした。


しかもそれがプロの技ではない点に、ドイツ人の文化水準の核心を垣間みた、忘れられない体験でした。


個人生活の豊かさというのは、西ドイツに限ったことではないですが、ヨーロッパ、アメリカにあって、日本にないものです。

生活を重視する思想 3

休暇に1か月の給料を費やすのは当たり前・・・


友人同士で情報を交換し、家族でディスカッションをする、それはまさに、休暇をとるために働いているのではないかと思わせるほどの熱心さでした。


・・・そういう意味では、日本・西ドイツでは、背景が全く違うなと思ったものです。


私の体験をお話ししましょう。


私はコーラスが好きで、デュッセルドルフ滞在中は市立音楽協会という、かつてシューマンやメンデルスゾーンが指揮をしたこともある由緒ある合唱団に入るチャンスを得ました。


入ってみるとそのメンバーの構成にはびっくりしたのです。


・・・というのは、実に雑多な職種の人びと、広い年齢層の人びとがそこにつどっていたのです。


しかも、その音楽的な実力には、ドイツ文化の底の深さを感じさせるものがあったのです。


毎年9月、ベートーベンの故郷ボンではベートーベン祭というのが開かれるのが恒例になっていますが、1961年は、東ドイツから合唱団を招へいして「第九」を歌うことになっていました。


ところが、8月にベルリンの壁ができて、計画が実現不可能に陥ってしまったのです。

生活を重視する思想 2

たとえば企業では、工場が第一で、本社はバラックでもいい、ましてや従業員の住宅は自分で考えろ、といったようなことが、日本ではまかり通ってきたことが両国の違いを象徴しています。


視点をかえると、国民の生活を重視する西ドイツの政策は、人びとの生活気質によっても規定されているように思われます。


はじめてドイツに行って驚いたのは、みんなが家庭生活を非常に大切にするということです。


日本は亭主はいったん家を出たら、いつ家に帰ってくるかわからないというわけですが、西ドイツでは、夕方には必ず家に帰ってくるし、会社が休みの日には家族といっしょに過ごすといったような生活がごく普通になっていました。


このへんは、今でも大筋ではあまり変化がないようです。


妻や子供を放っておいてゴルフに行く・・・


しかも、これがプライベートなものならまだしも、仕事でやっている。


月曜から金曜までは会社で、土日は場所を移して仕事がらみのゴルフという生活は、西ドイツではありえないでしょう。


西ドイツの人びとにとって、遊びは、あくまでも会社とは完壁に離れたところにあるのです。


仕事以外の自分の時間や休暇というものも、彼らは非常に大事に考えています。


これもすでに30年前に一般的になっていたことですが、大げさにいうと、休暇が終わった時に次の休暇のプランを練りはじめるといった調子です。

生活を重視する思想

私が1960年代に西ドイツに行った時、すでに銀行などに勤めて辞めると最終給料の7割が年金支給額になるということをいっていました。


3割だけ少なくなりますが、年をとると税金が安くなるので、手取りはほとんど変わらないで死ぬまで年金が支給される仕組みです。


そこで年金受給者にとっては、インフレが死活問題になってくるわけです。


ところで、日本の住宅はいまだウサギ小屋かもしれないですが、1961年にはじめて西ドイツに行った時、彼らはすでにみんなきちんとした家に住んでいた。


欧米人は概して住まいを大事にしますが、それは、まさに自分の城を築くという感覚が根底にあるからで、政治もこうした国民の生活感情を無視しては納まらないのです。


西ドイツには、物価の安定、完全雇用の実現、経済成長、経常収支の黒字を同時に達成しようとする、いわゆる「魔法の四角形」という理念がありますが、これは、国民の生活を重視する考え方に他なりません。


住居にはじまって、国民の生活に対する配慮が日本とは段違いなのはこの基本に根ざしているからです。


西ドイツでは、ともかく、まず、住宅を充実させるべきだという方針にのっとって、自分で家を建てようとする人には補助金を出すというスタイルで、非常に手厚い補助をして住宅を充実させ、その一方で経済成長も実現しようとしてきたのです。


・・・そこで重視されたのは、バランスということで、ここにも日本との相違が見えてきます。

愛犬を中毒から守る!

愛犬を中毒から守るためには・・・


・殺虫剤、漂白剤は犬の生活の場に置かない


・除草剤などの農薬に気をつけ、散歩中は畑などに入れない


・冬場の暖房では、換気に気をつけ、酸欠を防ぐ


・人間の服用している薬を犬が食べないように気をつける


・・・これらのことが重要です。


さて、ドッグフードのソフトタイプ、ウェットタイプはできるだけ日付の新しいものを購入するようにしたいものです。


日ごろの生活の中で、少し注意すれば防げることばかり、小さな子供がひとりいると思ってうっかり・・・ということのないようにしたいものです。


手当て有害な薬剤をなめると、けいれん、ふるえ、よだれを流すなどの症状がみられます。


それに気づいたらまず、吐かせること。


・濃い食塩水を飲ませるなどの応急処置をとる


・有害物質が体についていないか調べる


・獣医師の診断を受ける時は、吐物の一部や疑わしいものを持参し、適切な処置をしてもらいましょう


食中毒を起こした場合は、嘔吐や下痢を伴いますから、一刻も早く病院に連れていきます。


無駄吠え防止は早めの処置が大切です。

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